みなさん、早速ですが、PEにシュッ!ってご存知ですか?
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PE 二種?
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けん引とかの免許か?
資格?
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違います。
管釣り界で、PEにシュッといえば、VARIVAS から発売されている、フッ素コートスプレーのことですよね
ラインにフッ素コート?
フッ素とは、身近なものでいうと歯磨き粉などに入っている成分の一つです。
海外では、フッ素サプリなるものも販売されているくらいなので、フッ素自体、人体には無害です。歯磨き粉に入ってるくらいですからね。
フッ素コートをすることのメリットですが、フライパンに置き換えて考えてみると分かりやすいですね。
ちなみに、よく聞く テフロン加工 と フッ素加工 は同じもの です。
※登録商標の問題で名前が違うだけ。大人の事情ってやつですね
1 撥水、撥油性
フッ素コートのフライパンに水・油を垂らすと、カッパのように水・油を弾きます。
2 防汚性
焦げついても洗えばすぐに落ちます。
3 低摩擦性
深夜の通販番組に出てくるようなフライパンは、油も引かないのに目玉焼きがするっとはがれます。
他にもフッ素コートで得られる効果はありますが、上の3つを フライパン から ライン に置き換えて考えてみましょう。
1 撥水・撥油性
水に触れることの多いラインは、少なからず水分がラインに浸透し劣化が進みます。油についても同様で、指の油分、リールの油分などがラインに浸透することで、劣化が早まることが考えられます。
→ 撥水・撥油性があることで、ラインの寿命が延びる
2 防汚性
釣りをしてる以上、汚れはつきものです。水の汚れ、手の汚れ、空気の汚れなどなど、無菌室でもない限り、ラインは常に汚れと隣り合わせ。汚れがついたままだと、ガイドとラインの抵抗が増えたり、ラインと常に接しているリールやロッド(ガイド)にも悪影響を及ぼします。
→ 防汚性があることで、飛距離 UP 、リール・ロッドの寿命が延びる
3 低摩擦性
低摩擦性とは、単純に抵抗が減り、滑りが良くなることです。ラインをまとめて収納しているリールにおいては、滑りが良くなることでバックラッシュが減ります。
また、ガイドの滑りがよくなることで、飛距離 UPも期待できます。
→ 飛距離 UP、ライントラブルの減少
ちょっと思いつくだけでも、
・ライン寿命 UP
・リール・ロッドの寿命 UP
・飛距離 UP
・ガイド通り UP
・ティップの糸絡み減少
・バックラッシュの減少
ラインにフッ素コートすることで得られるメリットは多そうですね。
PEにシュッ!成分・使い方
フッ素コート以外にも、ラインにフッ素以外の成分をコーティングをすることで、耐久性・飛距離UPするもの、釣り用ではなくても、代用品など検索すればゴマンと出てきます。
その中でも今回は、おそらく最もメジャーであろう 、バリバス PEにシュッ!をご紹介します。
どの釣具店でも、ラインコーナーやレジ前にもしれっと置いてあるので、見たことがある方も多いと思います。
種類もサイズと成分別でいくつかありますね。携帯用・業務用・プロ仕様などなど
成分を見ていきましょう。
・水
・シリコーン系潤滑剤
・フッ素系潤滑剤
シンプルな成分表記です。よく滑りそう・・・
どんなラインに使えるの?
PEにシュッ!の名前通り、PEラインにはもちろん使えます。
ナイロンライン・フロロカーボンラインには使えるのでしょうか?
本体裏面には、
「ナイロンライン・フロロカーボンにもOK」
との表記ですが、実際効果はどうしょうか?
あくまでも個人的にですが、
体感できず・・・・ 。
勝手な推測ですが、
ナイロン・フロロにはもともとコーティングされているので、成分が染み込みづらいのかもしれません 。。
また、一般的なPEラインには効果が期待できますが、もともとコーティング加工されているPEラインには、どちらかというと新品状態を維持する効果!?になりますかね・・・
※ラインの種類によっては、PEにシュッ! を塗布することで本来の性能が発揮できないものもあるようです、塗布前に説明書でご確認ください
「そうなる前に、交換しなさい」って話なんですけどね・・・。
ライン以外にも使えるか?
ラインに使用することが前提ですが、ライン以外の使い道はどうでしょうか?
ガイド
汚れの付着防止、低摩擦性でガイド通りがよくなるのでは?
ロッド
ベリーからティップにかけて塗布することで、PEラインのティップ絡みが減るのでは?
今回は上の効果も期待して、ライン・ガイド・ロッド に塗布してみます。
使い方
ライン
ゴミなど付着していない綺麗な状態での塗布が理想です。
新品時にスプールに巻くと同時にやっておくといいですね。
スプールに巻かれた状態で上からシュッとします。
ライン全体に染み込み、色が変わるくらいが目安となります。
そのまま、乾燥させます。24時間ほど で大丈夫です。
ガイド
シュッと吹いて、ティッシュやウエスなどで余分な液体を拭き取ります。
ベリー・ティップ
ティッシュ・ウエスに液体を吹き、そのままロッドを拭きあげればOK!
注意:吹きかける時は、ロッドホルダーなどに立てず、できるだけテーブルなどの上で、リール・ロッドを横にして吹きつけましょう。また、フローリングなどに垂れると、笑えるくらい滑るので液ダレには十分注意してください
塗布作業自体は、非常に簡単です。しっかり乾燥させてから使いましょうね。
PEにシュッ!実際の効果は?
「PEにシュッ!のことはわかったけど、実際の効果はどうなのさ?」
もっとも気になるところですよね。
結果発表 する前に期待できるメリットのおさらいです。
1 ライン寿命 UP
2 リール・ロッドの寿命 UP
3 飛距離 UP
4 ガイド通り UP
5 ティップの糸絡み減少
6 ライントラブルの減少
この6つを検証。
あくまで体感です。。。
1 ライン寿命 UP
体感できず
1年足らずの仕様なので、寿命が延びラインの交換頻度が下がったなどの効果は実感できませんでした。
今後変わってくるのかもしれませんが・・・
2 リール・ロッドの寿命 UP
体感できず
1番と同じ理由です。
3 飛距離 UP
ちょっと伸びた気がする・・・
キャストのすべてを同条件下で行い、かつ飛距離も計測しないと正確な比較はできないので、これこそ体感ですが、気持ち伸びたかなぁ~ 、くらいです
4 ガイド通り UP
効果大
ラインとガイドに吹きかけたことで、ライン通りが非常にスムーズ。特にリーダーとの結束(サージェンスノット)部分の引っかかりが減りました。
ガイドにラインが絡みルアーが目の前にドボン!という、管釣り恥ずかしめ あるある は激減しました。
5 ティップの糸絡み減少
効果大
合わせがすっぽ抜けた時などに起こる、ラインのティップ絡みは格段に減りました。
「あぁ~、これ絡むやつだぁ」
って時でも、ティップに吹きつけたことで、スルスルっと絡まずにほどけていきます。
6 ライントラブルの減少
気持ち減ったかな・・・
ライントラブル、特にバックラッシュの軽減を期待してたんですが、塗布前と比べてそこまでの効果は体感できませんでした。
ダイワのリールなのですが、これは そもそもABS(アンチ・バックラッシュ・システム)などの恩恵なのかもしれませんね。
まとめ
総合的に考えると、「ラインへの効果は感じることができますが、思ったほどではなかった」というのが本音です。
ただ、ガイド・ティップに塗布したことで ライントラブルは大幅に軽減 されました。
ゆうても、ラインへの塗布とセットでの効果ということもあるので、これからも ライン と ロッド の両方に使っていきたいと思います。
一方で、個人的には ナイロンライン・フロロカーボンライン には不要かなと思います。 ※ 決して安い商品ではないですからね・・・
PEにシュッ!はサイズも豊富なので、PEラインをお使いの方は、まずはお試しで携帯用から使ってみるのもいいのでは?
以上、バリバス PEにシュッ! のご紹介でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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